2019年07月19日

本多副委員長が名市大人文社会学部「労働社会学」で労働組合活動の講演

 当組合本部副委員長の本多信彦氏が7月2日(火)、名市大人文社会学部の講義で講演しました。講義は労働社会学1の一コマで、タイトルは「労働組合活動の実際―名古屋市立大学教職員組合の例から―」です。

 講義のポイントとして次の5点を取り上げました。

1)名古屋市立大学教職員組合の概要
2)労働組合とはなにか
3)今なにをしているのか
4)組合の具体的な取り組み
5)自分の労働条件を知ることの大切さ

3)の「今なにをしているのか」では、
 組合は特定の時期だけではなく、年中交渉していることを説明しました。交渉の内容は多岐にわたりますが、例えば、@賃金諸制度(給料、手当、昇格・昇給制度など)、A労働時間(交替勤務・残業問題など)、B職員配置・採用(職種、採用方法、人数など)、B組織改編(医学部技術職員の所属・働き方など)、C職場環境(トイレの改修〜病院救急救命棟建設など)、D安全衛生(パワハラ、精神衛生など)などです。
 当組合は1,300人近くの組合員数を誇り、当然意見は多様です。その中で、組合として「何を基準に要求をとりまとめるか」ということが大切になってきます。
 本多副委員長は「教職員全体の利益、立場的に弱い階層への特別な配慮(非正規職員、障害者など)を考慮し、交渉に臨んでいる」ことを話しました。

4)組合の具体的な取り組みでは
 組合が取り組んでいる市大の4つのNG―@客観的な労働時間を把握していない、Aハラスメントを根絶する姿勢と体制がない、B看護師は希望日に年休を取得できない、C障がい者の採用枠が全て非正規雇用―を紹介しました。

講義の資料はコチラからダウンロードしてください。

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 講義後、受講生が感想文を書いてくれました。一部を紹介します。

・労働組合というと春闘などでベアを要求しているというだけの印象が強かったが、職場環境や組織のあり方についても交渉しているというのは初めて知りました。組合員だけに良いところをもたらすことは出来ない、というのは組合を運営するにおいてジレンマなのだと思いました
・労働組合がどんなことをしているかは知っていたが、なんとなく遠い存在だと思っていた。今日のお話を聞いて身近な名市大の職員組合の活動を知って、職員の権利を守るために必要不可欠な組織だと思った。名市大で労働時間の把握がなされていないのは意外だった。(自分のイメージだが)民間企業ではごく当たり前になされていることがされていないと知り、ブラック企業に近い労働環境なのでは?と思ってしまった。
・当事者のお話がきけて良く分かった。私はこのような機会があったのでよかったが、他学部などで労働組合の大切さをきちんと理解せず、社会に出るのは勿体ないし、怖いと思った。
・現在日本のほとんどの企業が問題視しているサービス残業やハラスメントなどについてを、具体的な解決策を示しながら実際に行動を起こしている(ex.権利・義務の明確化など)点が興味深かった。
フリーライダー問題が叫ばれている中、皆で環境改善を考えていけるよう巻き込みながら加入率の高い企業、組織に入りたいものだと思った。
職場環境の改善やパワハラの問題が叫ばれる中、労働組合の役割・仕事が大きくなり、それに伴うフリーライダーの問題は重大なものになっていくと思いました。フリーライダーを無くすためにも、労働組合の周知が必要だと思うし、自分の労働条件に気をかけることも大切だと思った。

 今回の講義の機会を与えてくださった宮下さおり先生、熱心に耳を傾けてくれた人文社会学部生に感謝いたします。


posted by 名古屋市立大学教職員組合 at 11:38| 活動