2019年03月13日

蒲郡市民病院で残業代未払い 約3071万円

2019/3/11付で「蒲郡市民病院の残業代未払い」の記事がありました。

●日本経済新聞 残業代3千万円未払い 愛知の蒲郡市民病院
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4227319010032019000000/

⇒病院によると、豊橋労働基準監督署が17年11月、看護師らの自己申告よりも、タイムカードに記録された労働時間の方が長いと指摘したのを受け、病院が調査を実施。その結果、看護師らは申告した時間以外に、研修や看護記録の入力などをしていたことが判明した。(一部抜粋)

●yahooヘッドラインニュース 残業代3000万円が未払いと判明 愛知・蒲郡市民病院
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190309-00010821-cbcv-l23


労基署が「研修や看護記録の入力」などを業務として認めたということだと思います。
名市大病院は「研修や看護記録の入力」を業務として認めているのか気がかりです。


ちなみに、日本看護協会「看護職の働き方改革の推進」ページには次のように書かれています。

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/jikan/index.html

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●勤務時間外の院内研修
院内研修は可能な限り勤務時間内で実施するのが基本です。勤務時間外の研修参加は、「業務」「自己研さん」のどちらで扱われるのかをあらかじめスタッフに明示しましょう。
日本看護協会が行った「時間外勤務、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」(2008年)では、回答者の75.5%が時間外の院内研修に参加したと回答し、その長さは月平均3.8時間、93%は時間外勤務として申告していないという結果でした。

【業務とするケース】
(1)業務として参加を指示
(2)時間外勤務手当の支給

例1 業務遂行上必要な指示・伝達を含み、実質的には組織的に受講が必要な内容である研修
例2 具体的な教育・育成計画に基づき該当者全員に受講させる研修
(新採用者研修、入職3年目研修、中堅研修など)
例3 組織内で特定の職責や役割を担わせる前提で、必要な知識・技術・能力等を備えさせるための研修
例4 安全衛生に関する教育・訓練
「自由参加」なら自己研さんなのか
形式的には「自由参加」でも、参加しないと業務遂行に具体的な支障があったり(例1の内容)個人の評価に影響する場合には、実態として「自由参加」とはいえないとみなされます。

【自己研さんとするケース】
・自らの意思で参加
・勤務時間外
看護職は専門職として常に研さんを求められています。その意欲に応え、新たな知識・技術を学ぶ機会を組織内で提供することも広く行われています。研修機会の提供と、受講時間の確保や経済支援などは職員の期待に応えるものです。
しかし業務上の必要性があって受講させる研修と、自己研さんのための研修の混同は、労働時間の把握をあいまいにし、未払い残業発生の要因になりかねません。看護管理者は、研修の扱いについて、明確に区分した上、組織内に明示しましょう。
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自己研さんという名目で実質的な参加を強要されるケースがあると聞きます。

看護師たちが長く働き続けるために、研修の扱いを明確しなければなりません。
客観的勤務時間管理のためのタイムカードの導入とともに質していくことが重要です。

posted by 名古屋市立大学教職員組合 at 16:45| 情勢資料