講師は、名古屋市立高等学校教員組合書記次長で菊里高校国語科教諭の後藤さんです。
今回の講座では、意見の構築方法を体感し、小論文に必要な論理的思考力・発想力の基礎を身につけることを目指しました。
テーマは大きく分けて、2点です。
テーマ1:小論文と作文って何が違うの?
テーマ2:「論理的」ってどういうこと?
まず、テーマ1についてです。
後藤先生は次のような点についてお話しされました。
小論文ではくれぐれも思ったことをそのまま書いてはいけません!
1.聞かれたことに(聞かれたことだけを)答える。
2.読者(読み手)を意識する。
読み手を意識するために効果的なことは実際に生身の人間を目の前にして書くことです!
テーマ2は1グループ4人ずつに分かれ、次のお題目
問:あなたは、ある市立図書館の職員です。利用者アンケートをもとに、この図書館の問題点とその解決策について述べなさい。
について実習しました。
自身の意見を付箋に書き、紙面に貼った後、グループで話し合うスタイルです。
自分たちのグループ話し合うだけではなく、他のグループの話し合いを聞くこともでき、かなり盛り上がりました。
最後のまとめでは、次のような内容が語られました。
・思考力・発想力と、それが形となった論理的な構成力(構築力)が何よりも大切(表記・表現は二の次)
・小論文は「自己内対話」である!
自分の中のもう一人の自分と対話しながら書きましょう!
・読み手は自分とは異なる「他者」である!
・「他者」を説得する文章が小論文、独りよがりな文章にならないように!
・一読して理解できる(理解される)文章を心がけましょう。
今回の小論文講座では在職者選考試験の受験者を対象にしたため、先輩職員からのアドバイスタイムも設けました。在職者選考試験合格者からの的確なアドバイスに、受講者一同、真剣に耳を傾けていました。
組合では今回の小論文講座にとどまらず、組合員のみなさんのニーズに沿うような企画を立案できればと考えています。みなさんからのご意見・ご要望をお待ちしております。(久)